「この年齢で資格なんて」──50代専業主婦がPC教室に通い始めた理由

日商PC

パソコンは好き。でも“基礎がない”ことがずっと気になっていた

パソコンを触ることはずっと好きでした。
退職してもう20年以上経ちますが、公務員として働いていた頃は、一太郎で文書を作っていたし、10年ぐらい前からアメブロでも文章を書いてきました。

ただ、確固たる基礎がないことが、いつも気にかかっていました。

私、パソコンを“きちんと習った”ことが一度もない……
資格と呼べるものがない……

公務員試験は資格任用制といって試験を受けて合格したら採用されるけど、辞めてしまえばもう資格とは呼べないし。
残っているのは、全珠連珠算検定1級と、きもの文化検定2級だけ。

老後資金の不安もあって働きに出たい気持ちはあるのだけれど。
難聴があるので、そのことが心に引っかかって、一歩踏み出す勇気が出ない。

資格がひとつでもあれば、気持ちが違うのかもしれない。

そんな思いがつのり、私はPC教室に通うことにしたのです。

就職活動もせずにPC教室に通うのは逃げなんじゃないか。
この年齢になって取る資格で就職に役に立つの?

そんな気持ちを抱えつつも、パソコンは結構好きという気持ちと、何もしないよりもましかもしれないという気持ち。
二つの気持ちを抱えての講座スタートでした。

入門講座で突きつけられた“基礎の現実”

私が通っているのは、日本商工会議所のパソコン教室です。
選んだ理由は、私の街にはここくらいしか教室がなかったから(笑)

なんだかネガティブな理由ですけど、すごく気に入って楽しく通っています。
自宅から結構遠いのが難点だけど。
バスで7キロくらいの距離。

最初の体験レッスンで言われたことは、「まずは入門講座からやってください」ということ。
内心で「文字の打ち込みは結構早いと思うし、イチからでは退屈するんじゃないかな」とは思いました。
時間の無駄なんじゃないか?
金銭的に損なんじゃないかしら?とも。

体験学習で第1回の講座をやらせてもらったけど、内容は「マウスと仲良し」
クリックの仕方、ドラックの仕方、ダブルクリックの練習。
そこからやる必要ある?って心中穏やかではなかったけれど。

入門からやって欲しいという教室側のスタンスにも、理解できるところはある。

何事も基礎が大事というけれど。
年齢を重ねてきて、様々な経験をして。
基礎ほど大事なものはないというのは身に沁みています。

基本的な用語すら知らないままに中途から入っても、どこかで必ず躓いたり、理解していない部分を見つけたら戻って自分で補完しなければいけなくなる場合があるだろう。
現にこの短い講座体験のレッスンでも、ちょっとした“知らないこと”はありました。

例えば、「マウスパッドからマウスがはみ出しそうになったときは…」
この答えは、何となくすでに身についていたことでしたが、言語化はできていなかった。
この「言語化」こそ、教室に通う大きな理由だと、このレッスンで感じたのです。

そして実際に。
「あてるだけ」という操作があることや、「選択してから命令する」がパソコン操作の基本だということを、恥ずかしながら私はこの入門講座で、この後知ることになったのです。

入門から入って時間がかかるのは仕方ないかもしれない。
引きこもりみたいに家に閉じこもって、子育てに日々を費やしてきた私にとって、バスにのって駅前に出て、さらに昼食をはさんで講座を受けるだけでも想像以上に大変でした。

それなら、講座内容は簡単な方が心の負担は少ない。
遊びにいく感覚で始められる方が楽しく通えるだろう。
そんな目論見もあって。

とはいえ。
講座は月4回コースで月額7500円。
支払いは私個人の貯金でまかなっているので、無駄な時間はもったいない。

レッスンは絶対に休まずに、初心者のつもりでイチから始めよう。
この年齢になってまっさらな気持ちで何かを始めるなんて貴重な体験じゃないか?
お金を払う価値がある。
そう自分に言い聞かせてのスタートでした。

資格にフォーカスすると決めた理由

一番最初に学んだ講座は「パソコン入門講座」
こちらは10単元あり、約10時間で修了。

次の講座は「ワード入門講座」と「エクセル入門講座」
ここまでは、この教室推奨のスタンダートな流れで順調に修了しました。

次にどの講座に進みますかという映像でのガイダンスがあって。
映像を見終って、講師先生から「次はエクセル基礎講座に進みますか? ワード基礎講座にしますか?」と聞かれたのですが、私の返答はそのどちらでもなく。

「資格のほうに進みたいです。」

先生は少し驚いたようでした。
おそらくエクセル基礎講座を勧めるつもりだったのだと思います。

これはたぶん、エクセルの方がワードよりも独学ではなく教室に通うメリットが大きくて、それを選択する方が実際多いからなのではないかと。

ただ、時間をかけて入門から学び直していく過程で、私のなかで「こんな風に時間をかけて学ぶなら、資格として書けるものを何でもいいから取りたい」という思いがどんどん膨らんできていたのです。

たとえば、私のような年齢の専業主婦20年以上という人物が就職の面接にきて、パソコンはある程度できますって答えたとして、それがどの程度できるのかって、雇う方にとっても想像がつかない部分があると思うのですよね。

人によっては、「楽天市場でお買い物できるから私はパソコンできます」って答えてしまうかもしれないし。

私自身も、現代のビジネス分野でどの程度のことができればある程度できますって答えていいのか、正直見当がつかないのですよ。

だから、指標となる何かが欲しかったのです。

それが簡単すぎてかえって書くのが恥ずかしいなんて揶揄されているレベルのものでも良いのです。
むしろ、「ああ、その程度ね」と思われてもいいのです。
その程度であることがわかるって、私にとってはありがたいことなのです。

だから日商文書作成Basicの資格が欲しいと思いました。


日商文書作成Basicの資格講座にいきたいと講師先生にお伝えすると、かなり意外だったよう。

3級の講座に行って3級から受けては?というアドバイスもありましたが、私としてはとにかく早く何でもいいから資格が欲しかったので、Basicで行きたいとお伝えしたところ、急いでテキストを用意してくれました。

すでにワードの入門講座は終了していたので、検定向けの講座は時間数も少なく済みました。
そこからはいよいよ模擬試験。

正直楽勝気分で試験に向かったのですが、これがなかなか手ごわくて(笑)



次回:模擬試験で見えた課題

次の記事では、模擬試験について詳しく書いていきたいと思います。

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